敷地は長野市の城山公園下に位置し、12mの前面道路。国立公園内であるための国立公園法、風致地区ゆえの色・構造・高さ制限等、様々な法の規制が掛った楽しい敷地です。

規制により隣地より2m離して建てねばならず、まるで屏風のように平たい建物となっています。
外観は前面道路の傾斜に呼応させるべく、開口部にリズムを与えました。
左画像にポインターを合わせて見てください。夜景も見ることができます。
エントランス。すっきりと見えるポーチです。

建物に入る準備空間として気持ちを切り替える、という役割をポーチは密かに荷なっています。

少し広めのスペースは雨の日の傘の開閉に便利ですし、正面に見える壁つきのベンチは、買い物から帰った時等幼い子供を伴った御夫妻には便利です。
多くの機能を持ちながらも、それでも美しいエントランスにしたいと設計してみました。
キッチンスペース。

クライアントは若い御夫妻で、御主人も料理がお得意です。オープンなアイランドキッチンを充分使いこなせるため、のびやかな空間が実現できています。
真っ白で美しい家具のような製作キッチンは、この空間にあわせ設計しています。

大きな人造大理石のカウンターはダイナミックな料理の作業性に適しています
ダイニングです。

左に見える大きなピクチャーウィンドウは、視覚的、精神的に内部と外部をつなぎ、空間に解放感を与えています。大きなガラス窓の下には通風用の小窓を付け、外部の空気を室内に導き入れる役割を果たしています。

右手の階段は折り紙のように空間に浮いて見えるのが特徴です。この軽やかさが空間に広がりを与え、圧迫感を大きく軽減しています。
リビングから続く居間は畳となっています。ごろ寝ができるスペースです。
押入れ下に通風窓をとり、天井も高くしました。 こうした場合、我々の事務所ではパネルヒーターを暖房に使うことで空気に対流を起こさせ、効率的に良い熱環境を構築するように心がけています。
二階フリースペース。

窓の外の樹木が美しい借景となっています。

画像にポインターを合わせてみてください。
和室のようなスライド建具で仕切ることができます。

お子さんたちが大きくなったらこども室になるスペースです。
二階のバルコニーです。外部からは見えません。

でも太陽光はご覧の通り。太陽の高度から計算し設計しました。
一階の趣味のスペースです。

奥さまのお花仕事のスペースにもなりますし、ご主人の男の道楽の場にもなりますね。

小屋裏には道具収納棚が作りつけられています。

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(有)君島弘章建築設計事務所
君島 弘章

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